概要
看護の知識は、医学の知識とははっきり区別されるものである(Florence Nightngale)
看護の歴史は古く、我が国で看護に関する記録がなされたのは、712年の『古事記』と言われています。1859年に出版された「Note on Nursing; 看護覚え書(邦題)」(Florence Nightngale)は、看護について考える書物となっており、我が国でも欧米でも看護師を目指す人々に多く読まれています。また、専門書として書かれたものではないため、「看護とは何か」「看護師とは何をすべきか」がわかりやすく、そして深く心に残る言葉で書かれています。我が国の看護教育は、急速な勢いで博士後期課程まで開設することができましたが、そもそも「看護」とは何か、何をすべきかについて考えるとき、「Note on Nursing」に立ち戻り、古く、新しい看護を創る、研究することの必要性を強く感じるのです。なぜなら、看護の知識は医学の知識とは異なること、研究成果を看護実践の根拠として実践すること、根拠に基づいて実践することで「初めて看護になる」ということだからです。
- 収録日: 2023年2月17日
- 分野: 社会科学
- 対象: 在校生、受験予定者
